蓄積って何だ?

■good hopeさんに足りなかったのは「螺旋力」 - 想像力はベッドルームと路上から

少なくとも、「リンクフリー」という概念はWWWの構想段階から様々な技術的/学術的蓄積を経て形成されている概念であって

技術的・学術的って大層な響きの蓄積って何だろう?
単にリンクの秩序を考える気がなかった(又、個人がサイトなどつくらなかった頃には考える必要もなかった)ようにしか見えないけど、、

それでは、過去数十年に渡って蓄積されてきたリンクフリーの正当性や、

少なくとも、リンクフリーの正当性が声高に叫ばれてきたのはここ数年であって、それ以前からコンスタントに蓄積があったようには見えなかったなぁ、、、それまでは無断リンク禁止や、遠慮しながらリンクするのが一般的だったような気がするけど。(*1)
影の見えない所ででも蓄積の動きがあったのかなー。

実際にそのツールを使うことで得られる利便性を覆して行動を抑制する、

利便性はともかく、弊害は覆されても仕方あるまい。
便利なだけで何の問題もないのなら(誰も問題に思わなければ)誰も抑制しようと思うはずかない。何かしら弊害・問題があるから抑制しようとするのだ。


そもそも蓄積と言われるものが何なのかさっぱりわからん。


リンクは保障された権利だとか、言論の為にリンクが絶対必要とかいうトンデモ論の蓄積のことなのか??
それは蓄積ではなく、ループしてるだけに見えるのだけど、、


リンクフリー論や無断リンク禁止論といった無断リンク問題は、蓄積云々の話だとは思わない。
そこにあるのは「リンク禁止と言っただけではリンクを防げない」「相手の嫌がることをしたら、文句を言われる程度の抵抗は受ける」といった事実があるだけだ。


リンクフリー派でいるのなら、その事実だけを受け止め、自己正当化の為に飾り立てたリンクフリー論などを垂れ流すことなく、必要に応じて粛々とリンクするのがカッコいいと思う。


まぁ、議論の為の議論を続けるのであれば、蓄積はあって生かされた方が良いのは当然であり、その意味では言及先記事に同意できる。
ただし、まともな蓄積がないのは多くのリンクフリー論も一緒だ。


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(*1)ここで言及した先では、つい近年まで無断リンク禁止派が強かったように書かれています。