まだ続いてるんですね

Something Orange : ■[その他][いまさら「電波男」について考えてみる] その10
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20060426/p3


この本、本気ではあったとしても、明らかに勢いで書いていて、論理的に煮詰められている訳ではない。
その論理的な問題を突付いても、結局はネタにマジレスに近い状態になるか、「本田氏はダブスタ」の結論ありきの論理しか導きようがないように思える。


そして、自ら論理的齟齬を排して論理を煮詰め、論文のように意見をまとめるしかないのではないだろうか??


電波男に戻るが、この本、実は言葉の意味をそのまま取ると「おかしい」に陥りやすい。
前回批判した補完とは、別の意味での補完が必要になる。


例えば、

でも、だからといって「キモメンだから憎まれたのだ」という理屈は成り立たないと思うんですよね。ここには、ほかに嫌われるだけの理由があったかもしれない、という視点が欠けている。

について。
単にキモメン=顔が悪いだけ、と見ると、こういう話にもなるのだが、、
ここから既に、本文を読む上での妨げになる。


本当に顔だけキモメンで皆が嫌うのなら、多くのキモメンさえ逃げ出すような凄い顔であろう。それを武器に、美女と野獣のような関係を築くことさえ可能かも知れない。(責任は取れんが。爆)
そもそも本田氏は、何度か女性に誘われていて、顔だけならそこまでのキモメンではないと思われる。


つまり、多くのキモメン(とされる男)がそうであるように、「顔以外に嫌われる要素がある」ことを含めての「キモメン」本田氏なのである。
氏が「顔が」と言うときには、「顔以外のモテ・非モテ要素」を含むものとして見るべきなのだ。


問題は、その「嫌われる要素」が、嫌われて当然なのか、嫌われる筋合いのない理不尽なものか、ということだろう。
ここで、本文に書いていないことを推論して、「本田氏には嫌われて当然の要素がある」としても意味はない。それはくだらんデッチ上げの中傷に過ぎない。


まー世の中に、理不尽に人を嫌う現象が皆無なら、本田氏に何かしらの問題があると言い切っても良いのだろうけど、実際には、理不尽に人を嫌う、理不尽にキモメン認定される状況が多くある。
(多くあることを証明しろと言われると、経験則だとしか言い様がないが、、
 その理不尽さに対して、あまりに無自覚な者が多いので、「理不尽に嫌われる者など滅多にいない」と言う人も多いかも知れない。)


あとは本文にある氏の言動、あるいはオタク趣味・オタク仕事について判断するしかあるまい。
と言っても、自身しか書いていないのだから、自身に不利なことはないだろうことはすぐ思い至ることだが、それでもこの本だけで読み解く以上、他にしようのないことだ。


しかし、「人が自分を嫌うのには何か正当な理由があるんだ。人は悪くない。全て自分が悪いんだ。」とは、あまり思いたくないですね。
それ、自分自身の胸ぐら掴んで「氏ねやぁ ! 消えてなくなれ。ボケがぁ ! 」と言ってるのと変わらないもの。
前向きに直せるものなら、とうの昔に直しているだろうし。。