続、それはそもそも滑稽なのか?

前回書いた記事に対して反応をいただいている。


なぜ容姿だけを不可侵視するのか - 岩本隆史の日記帳

追記その5(2008-07-11)

「バカを笑う自分を棚に上げ、ハゲを笑う他人を小学生レベルとのたまうのは滑稽だ、なぜなら他人の欠点を笑っている点で同じ穴の狢だからだ」という意見が「ハゲと言われてバカと返すのは滑稽だ」という意見であるかのように見えるのか。

繰り返しになるが、気持ち的な部分では、岩本さんにほぼ同意である。
他人を笑う者が他人に笑われて批判する、これは普通の人なら滑稽と思うだろう。


しかし、この話を、単に個人の価値観という範疇を越えて突き詰めていった場合に、いくつかの問題が浮かび上がってくる。
一つは「バカ」と「ハゲ」が嘲笑の程度として同等か?と言うことだ。
これには多くの人が触れているので、私は敢えて触れなかった。


もう一つは、他人からハゲと嘲笑されて黙っていなければならないか?と言うことだ。
それに対して、私は「ハゲ言われてバカと返す程度のことは(小学生レベルと言うことも含めて)、滑稽とか言わずに大目に見てやれば?」と言った。
このことについて、私からすれば、ハゲと言われた人が普段、「(自身にとって)幼稚な意見をもつ人を指して「バカ」と公言して楽しそうにしていたりする」か否かはどうでも良い。
ハゲと言われたことに対して小学生レベルと言って返す時点で、目クソ鼻クソだからだ。
(ついでに言えば、目クソ鼻クソだと承知のうえで小学生レベルと言うことを滑稽とは思わない。)
ゆえに、

IwamotoTakashi 2008/07/12 22:34
私は「バカを笑う自分を棚に上げ、ハゲを笑う他人を小学生レベルとのたまうのは滑稽だ」と言っているのであって、「バカを笑わない人が、ハゲを笑う他人を小学生レベルとのたまう」のは滑稽には思いません。

には、気持ちはともかく理屈としては非同意であり、「(ハゲ言われることと別に)バカを笑う自分を棚に上げ」るか否かには意味を見出せない。
しかし、岩本さんはそのことを重要視したいようだ。


#更に、その話のことでかどうか知らないがムダに調子こいてる者までいる。


岩本さんのこの言い分に他人が従うことになると、状況によっては他人をハゲ呼ばわりして良いことになる。
(当然、岩本さんはそこまで言ってはいないが、滑稽とか言う「単なる価値観」の問題ではなく「正否」の問題となったときに、「状況によっては〜」)という理屈が成立するのである。)
そうなると、私は到底同意できず、前回記事のように至るのである。


追記:
岩本さんの方の追記で、

私が想定していたのは:

  • A: Cはバカだなwww
  • B: Dはハゲだなwww
  • A: ハゲを笑うなんて、お前は小学生レベルか!

のA氏。俺の文章が分かりづらいんだろうな。あーあ。

さすがにそりゃわからん。


んで、この例なら、Aは一方的にC, Bを嘲笑している訳で、単に「Aは嘲笑屋だ」で終わる話にも見える。

pbhのブックマーク / 2008年07月14日



<単に個人の価値観の範疇の話なのに?

それを言ったら思考の叩き台にすらできなくなる。
ただ自分の価値観をぶつけるだけじゃ意味がない。
#とは言え、単に価値観をぶつけられただけにしか取らない人は多いが。